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離床センサーとは?種類やおすすめの選び方をご紹介

離床センサーとは?種類やおすすめの選び方をご紹介

介護施設では、利用者の転倒や徘徊を防止するために離床センサーの導入が進められています。離床センサーは、転倒・転落によるケガを防止するだけでなく、センサーによる見守りでスタッフの業務効率を向上させる効果もあります。

この記事では、離床センサーの種類や選び方を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

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1.離床センサーとは

離床センサーとは、介護施設や病院などで活用されているベッドからの転落・転倒を予防、徘徊を防ぐための装置です。赤外線で人の移動を検知するものや、体重移動を検知する装置などさまざまな種類があり、センサーが検知すると自動で通知を行います。

転倒・転落などの事故は利用者やその家族を不安にさせるため、離床センサーを導入するなど、しっかりと対策をおこなっているかどうかが施設を選ぶ際に検討基準になることも多いです。


2.離床センサーのメリット

離床センサーを使用することのメリットは以下の通りです。

転倒・転落を予防できる

離床センサーの主な使用対象となるのは、転倒・転落のリスクの高い方、認知症の方が多く、ナースコールを認識できない方、徘徊される方などです。介護現場だけではなく、医療現場でも使用されています。利用者や患者が立ち上がった瞬間やその前に事前その動作を感知し通知するため、適切なケアが可能となり転倒・転落を予防できるのです。

徘徊を防ぐことができる

認知症の方がひとりで外出してしまうことや施設内を徘徊してしまうことがあります。離床センサーで通知することで、1日中見張っておいたり、居室に鍵をかけたりする必要がなくなり、利用者の安全を確保することが可能です。

業務の効率化につながる

介護現場では夜間利用者が寝ているかどうか心配で何度も訪室することが多いのが現状です。離床のタイミングを知らせることができるため、確認のための居室への訪室頻度を減らし、適切なケアや訪室判断をすることが可能となります。
離床センサーは職員の業務をサポートする心強い存在となるでしょう。

また、見守りシステムのような高性能な離床センサーを導入していることを採用情報に載せることで、ICT化が進んでいる施設への入職を希望している求職者に良い印象を与える効果もあります。


3.離床センサーのデメリット

誤報による訪室

離床センサーには様々なタイプがありますが、職員が通っただけで反応してしまう機器や寝返りを打っただけで離床と判断し通知してしまうケースもあります。
使用しているセンサーの仕組みにより誤検知の度合いは異なります。

プライバシーの問題

常に利用者の動きを監視することは、利用者にとってプライバシーの侵害と感じさせることがあります。プライバシー保護に対する懸念が生じることがあります。

センサーを避けてしまう

マットセンサーなどの踏むタイプのものは、踏むと職員が訪室するということを認識し、気をつかわせないため等、避けてベッドから降りようとする利用者の方がいます。無理な体制となり、転倒・転落に繋がる可能性があります。また、床にあるケーブルやセンサー本体につまずき転倒してしまうケースもあります。
適切なセンサーを選択することが必要です。

コストの問題

高品質な離床センサーの購入には、コストがかかります。安価なものから高価なものまであるため、予算を考慮する必要があります。


4.離床センサーの種類

離床センサーには大きく分けて8つ種類があります。
利用者の状態や利用場所によって正しく離床センサーを活用することで、利用者の安全を確保できるので、それぞれの特徴を知り、適切な離床センサーを使用してください。

ベッドマットセンサー

ベッドセンサーは、マットレス上に設置するパッド型の離床センサーです。

ベッドにかかる圧を検知して、 利用者がベッドから起き上がったことを知らせてくれます。体重移動を検知するのではなく、パッドにかかる圧がなくなったら「起き上がり」と判断します。センサーによっては、寝返りなどの体動による誤作動を防ぐための「遅延機能」がついているため、利用者の状態に合わせた設定が可能です。

あらゆる状況で利用できる汎用性の高いセンサーで、多くの病院や施設で利用されています。

ベッドサイドセンサー

ベッドサイドセンサーは、ベッドの降り口に設置するタイプの離床センサーです。

ベッドの降り口(ベッドの端)に体重がかかった時のみ反応するため、起き上がりや寝返りなどで誤作動することが少なく、検知する動作をより限定的にしたい場合に使用します。

マットセンサー

マットセンサーは、ベッドの足下設置するタイプの離床センサーです。

ベッドの足下の床に設置し、利用者がマットセンサーを踏んだことで「ベッドから出た」ことを検知できるので、施設内の徘徊などを事前に防ぐことができます。

無線を使用したコードレスタイプもあり、置く場所に合わせたものを選択しましょう。

タッチセンサー

タッチセンサーは、ベッドの手すりや柵に設置するタイプの離床センサーです。

このセンサーは、手すりや柵を使い起き上がれるものの、歩行に不安がある方を介助する目的で使用されることが多いセンサーです。 ほかにも、柵や手すりを乗り越える方や、取り外してしまう人に対して使用する場合もあります。

ピローセンサー

ピローセンサーは、枕の下に設置するタイプの離床センサーです。

枕から頭が離れるとセンサーが反応するため、安静が必要な人の動向をチェックする際に使用されます。また、動作が素早く早急な対応が必要な方の動向を見守る際にも使用されます。

赤外線センサー

赤外線センサーは、赤外線が遮られた(人の体によって)ことを検知し通知を出す離床センサーです。

設置場所によって検知する動きを変えることができるので、あらゆる場面で利用できます。たとえば、ベッドの足元に設置して起き上がりを検知したり、部屋の入り口に設置して入退室をチェックするなどが主な使用例です。

クリップセンサー

クリップタイプの離床センサーは、クリップと磁石が紐でつながれており、磁石部分が磁力によりセンサー部分に引っ付く仕組みとなっており、磁石がセンサーから外れるとナースコールが鳴ります。クリップを付けた利用者が、ベッドから一定距離以上離れると、クリップが外れてナースコールが鳴るため、徘徊などを未然に防ぐことができます。

ただ、紐でつながれているだけなので、寝返りをした際に引っ張ってしまったり、無意識のうちに紐を引っ張り、誤作動が起きる場合もあるので、使う際は利用者を選びます。

クリップセンサーには、トイレに装着しトイレでの立ち上がりを検出したり、車椅子に装着し車椅子から立ち上がるとコールが鳴るものもあります。

カメラセンサー

カメラタイプの離床センサーでは、壁や柱などに設置し、カメラ映像を元に利用者を検知します。

詰所から利用者がどのような状況かを見ることができるため、無駄な訪室を減らすことで利用者のストレス軽減や、スタッフの業務負担軽減に効果的です。

画像解析技術を活用して検知しているため、転倒してから通知する場合もあります。そのため、利用方法については検討する必要があります。

ベッド荷重センサー

ベッド荷重センサーは、ベッド上での荷重の動きを検知する離床センサーです。

荷重の動きを検知するので、ベッドのどの位置で動きがあっても動作を検知することができます。また、荷重の動きや位置によって、起き上がりや離床につながる先行動作を検知できるので素早い対処が可能です。

そのため、比較的体が健康でよく動く方の動向をチェックする際などに使用されます。

 


5.適切な離床センサーの選び方

離床センサーの種類と特徴をご紹介しましたが、ここからは用途に合わせた離床センサーの適切な選び方を紹介していきます。

離床センサーは高性能で便利な物もありますが、状況に応じて使い分けなければ実際の現場では十分に効果を発揮できないことがあります。このため、比較するときに確認すべきポイントを把握した上で、離床センサーの導入を行なってください。

離床センサーの種類と特徴を知る

適切な離床センサーを選ぶにはまず、離床センサーの種類や特徴を把握しておかなければいけません。

離床センサーは、種類によって検知するタイミングや検知できる動き(動作)の種類が大きく異なるので、適切なものを選ばなければ離床を検知できないことがあります。

ベッドからの離床を検知できなければ、ベッドからの離床や転倒、施設内の徘徊に気づくことができません。そのため、離床センサーを選ぶ際は、種類や特徴をしっかりと理解して、適切なものを選ぶようにしてください。

既存のナースコールと連携が可能か

離床センサーを選ぶ際は、通信方法の確認が必須です。

離床センサーは、基本的にナースコールと連携するか、専用の受信機で信号を受信することになるため、施設の設備に適合しないセンサーを導入すると、通信がうまくいかず使い物にならないことがあります。ご使用のナースコールによってコネクタの形状、必要な機器が異なります。

施設の受信設備と連携できないと、対応が遅れる原因になるので、導入前に接続が可能なセンサーか確認してください。


6.離床センサー「見守りライフ」のご紹介

トーテックアメニティ株式会社の「見守りライフ」は、ベッドから降りて足が着く前の動作を素早く検知し通知することが可能です。「起き上がり」、起き上がる前の「動き出し」、さらには睡眠の深さのレベルまで検知することができます。利用者の方の介護レベルや状況に合わせて、通知のタイミングを自由に設定が可能です。

離床センサーは上記の通り様々な種類がありますが、センサーによっては寝返りや触れただけで反応してしまうなど、誤報が多いセンサーもあるのが現状です。

「見守りライフ」は、ベッド上の利用者の状態を高性能な荷重センサーで検知することができます。ベッド上の荷重分布を測るため細かな変化を感知することができるため反応速度が速く、誤報が少なく精度が高いです。

見守りライフはオンラインでのデモや、トライアルのご案内も可能です。
施設や医療の現場へ導入可能か等、ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。



7.まとめ

介護施設で導入が進められている離床センサーは、利用者の転倒・転落によるケガを防止するほか、介護スタッフにとっても業務効率を向上させてくれるなど、導入メリットが大きいツールです。
ベッド用だけでなく、センサーによっては車椅子用やトイレ用のものもあり多様なセンサーがあります。
導入の際は、各離床センサーの特徴を調べた上で、もともと施設に導入されているナースコールとの連携が可能なものを選びましょう。

ぜひ、施設に合った離床センサーを導入して、介護スタッフの負担を減らしながら利用者の安全性や顧客満足度の向上につなげてください。

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