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LIFEとは?義務なの?今さら聞けない疑問を解決!

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LIFEとは?義務なの?今さら聞けない疑問を解決!

「LIFEって何?」「使わないとダメ?」「導入するメリットって?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、LIFE(科学的介護情報システム)の基本から、加算について、メリットや導入方法までわかりやすく解説します!

目次

  1. 1. 1.LIFE(科学的介護情報システム)とは?
  2. 2.LIFEの気になる疑問を解説
    1. LIFEは義務なのか
    2. どのくらいの介護事業所がLIFEの加算を取得しているか
    3. LIFEは無料?有料?
    4. LIFEはいつから始まった?
    5. LIFEを提出する際、利用者の同意は必要か
    6. どのように始めるのか
  3. 3.LIFEを活用するメリット
    1. PDCAサイクルを回せる
    2. 共通の認識
    3. 見える化
    4. 多様な視点
  4. 4.LIFEのデータ提出方法
  5. 5.おすすめの介護ソフト

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1.LIFE(科学的介護情報システム)とは?

LIFEとは、正式名称を「Long-term care Information system For Evidence」と言い、科学的介護情報システムを意味します。

医療分野では、既に「エビデンスベースドケア」が広く普及しており、科学的な根拠に基づく治療が行われています。介護分野でも、より質の高いケアを提供するため、LIFEが導入されました。

ケアに関わる様々なデータを活用して取り組みの効果・課題を把握して、継続的に見直しを行っていくことで、介護施設・事業所において質の高いケアを提供することが可能となります。

LIFEでは、介護施設・事業所で記録されているさまざまな情報のうち、利用者の状態やケアの内容などの情報を収集し、全国のデータに基づいてフィードバックを受けることができます。

 

2.LIFEの気になる疑問を解説

LIFEについては、もうす既にその存在は知っている方も多いのではないでしょうか。LIFEの概要はなんとなくは知っているけど…という方に向け、今更聞けない素朴な疑問について解説していきます。

LIFEは義務なのか

LIFEは現状、義務ではありません。しかし、LIFEを活用することで加算を複数取ることができます。

LIFEは2021年度(令和3年度)介護報酬改定で創設されて、2024年度(令和6年度)の介護報酬改定でLIFEのシステムは一新されました。 加算によっては、重複して入力が必要な項目があり、介護報酬改定で見直しが複数ありました。今後も、入力画面や評価の変更などによりフィードバック等も見直され、充実が図られています。

また、各介護事業所のデータができるだけ多くの情報を収集し、蓄積した全国のデータに基づいてフィードバックを行うことができるため多くの事業所が実施した方がより良いデータ取得につながります。

そのため、将来的に義務化される可能性は高いと考えられます。

LIFEで取得できる加算

・科学的介護推進体制加算(Ⅰ)・(Ⅱ)
・ADL維持等加算(Ⅰ)・(Ⅱ)
・個別機能訓練加算(Ⅱ)・(Ⅲ)
・リハビリテーションマネジメント加算 等
・栄養マネジメント強化加算・栄養アセスメント加算
・口腔衛生管理加算(Ⅱ)
・口腔機能向上加算(Ⅱ)(Ⅱ)イ(Ⅱ)ロ
・褥瘡マネジメント加算・褥瘡対策指導管理(Ⅱ)
・排せつ支援加算(Ⅰ)・(Ⅱ)・(Ⅲ)
・自立支援促進加算
・かかりつけ医連携薬剤調整加算(Ⅱ)

参照元:厚生労働省「科学的介護情報システム(LIFE)について」

 

また、令和6年度介護報酬改定により、加算は少なくとも3ヶ月に1回申請することにし、初回のデータ提出時期について、他のLIFE関連加算と揃えることを可能としました。利用者ごとの各データ提出タイミングと期間が異なり、現場で混乱を招いていましたが、改善され管理、申請しやすくなったと言えるでしょう。

 

どのくらいの介護事業所がLIFEの加算を取得しているか

LIFE関連の加算を算定している事業所の割合を「施設サービス」「通所・居住サービス」でそれぞれ算出したデータがあります。

これによると、令和5年4月時点で老健ではなんと77.7%、特養で67.6%ものの施設がLIFEを活用し、加算を取得しています。

 

LIFE関連加算を算定している事業所の割合(施設サービス)(通所・居住サービス)

参照元:第240回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料

 

LIFEは無料?有料?

LIFEは無料で利用することができます。PCとインターネット回線さえあれば、費用はかかりません。

 

LIFEはいつから始まった?

そもそもLIFEの歴史は2017年度(平成29年度)に遡ります。「VISIT」という通所・訪問リハビリテーション事業所からリハビリテーションの情報収集を開始しました。その後、2020年度(令和2年度)からスタートしたのは「CHASE」です。こちらはすべての介護サービスを対象とし、高齢者の情報やケアを収集し試験的にフィードバックを行い、アンケートやヒヤリングを通じて内容のブラッシュアップを図っていました。

2020年度(令和2年度)は、「VISIT」と「CHASE」の2つのシステムが同時に運用されている状態でした。そこで「VISIT」と「CHASE」を統合させたのが、「LIFE(科学的介護システム)」です。負担になっていたデータ入力が軽減される作りとなりました。

LIFE は介護施設・事業所が介護サービス利用者の状態や、ケアの計画・内容などのデータを提出し、入力された内容が集計・分析され、当該事業所にフィードバックされる仕組みとして2021年度(令和3年度)より運用を開始し、2024年度(令和6年度)8月には利便性を向上させた新システムに完全移行いたしました。

 

LIFEを提出する際、利用者の同意は必要か

LIFEの利用者登録の際に、氏名や介護保険被保険者番号等の個人情報を入力いただくが、LIFEのシステムにはその一部を匿名化した情報が送られるため、個人情報を収集するものではありません。そのため、加算の算定に係る同意は必要ではあるものの、情報の提出自体については、利用者の同意は必要ないと、厚生労働省は回答しています。

参照元:令和3年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.3)

 

どのように始めるのか

LIFEは、国民健康保険団体連合会で提供する「電子請求受付システム(介護)」のIDとパスワードでログインし、利用可能です。

つまり介護保険を電子申請している介護事業所であればすぐに利用可能ということになります。

 

3.LIFEを活用するメリット

それでは、LIFEのメリットについて詳しく見ていきましょう。

PDCAサイクルを回せる

業務管理、マネジメントの質を高めるために「PDCAを回すことが重要」とあらゆる業界で耳にすると思いますが、LIFEを活用することでPDCAサイクルを回すことが可能です。

利用者の意向を踏まえて設定した目標や過ごし方の希望などに対して計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)を繰り返す、「PDCAサイクル」を実践することが大切です。このPDCAサイクルを実践する中で利用者の状態などを評価・記録し、LIFEへとデータを提出することで、提出されたデータに基づき、LIFEからフィードバックが提供されます。介護施設・事業所では、提供されたフィードバックをひとつの材料として、取組の評価や見直しを行います。

 

共通の認識

LIFEでは全国の介護施設・事業所において共通の項目を用いてアセスメントや評価を行ないます。 そのため、自分の事業所や施設の職員間のみならず、他の事業所等と情報共有を行う際に共通の認識をもつことに役立ちます。

同じ軸で利用者のアセスメントや評価を行うことで、利用者の状態を正確に捉えることができ、利用者に関わる職員が共通の目標に向かって取り組みやすくなります。

 

見える化

利用者の状態や日々のケアの「見える化」に繋がることです。同じ利用者に対し、職員それぞれが感覚的にとらえる姿は異なることがあります。しかし、利用者の状態が以前とどのように変化したのか全国の同じような利用者と比較してどのような状態であるかを「見える化」します。

変化や差が見られた項目をきっかけにして、計画や行ったケアの内容を見直すことでより良いケアへつなげることが可能になるのです。

 

多様な視点

LIFEの活用で様々な職種や職員が連携した取り組みにつながります。利用者の自立支援、重度化防止に向けた取り組みのためには、一人の視点だけでなく、複数の他業種で情報を共有することが重要です。LIFEに提出する情報や、LIFEから提供されフィードバックを職員間で共有し同じデータを見ながら複数の視点で議論することで、利用者や提供するケアのあり方についてより多くの確度から理解することや職員が自身のケアについて客観的に振り返ることにつながります。

 

LIFEフィードバック(事業所別)

 

LIFEフィードバック(利用者別)

参照元:厚生労働省「科学的介護情報システム(LIFE)について」

 

4.LIFEへのデータ登録・提出方法

LIFEへのデータ提出方法には、以下の2種類があります。

LIFEには介護ソフトに入力した情報を取り込む機能があり、介護ソフトのデータをLIFEに反映ることが可能です。LIFEに連携可能な介護ソフトが多いですが、そもそも紙ベースで運用している場合もLIFEへデータを提出することができます。

①LIFEとデータ連携が可能な介護記録ソフトを導入している場合

介護記録ソフト等で様式等を作成する際に入力したデータを、CSVファイル形式で出力し、LIFEへの取り込みを行います。このことにより、再度データを入力することなく、LIFEへのデータ提出が行えます。なお、この方法を利用する場合、介護記録ソフトがLIFEのフォーマットでのCSVファイル出力に対応している必要があります。

利用している介護記録ソフトが未対応である場合、方法②によりLIFEへのデータ提出を行います。

 

② 紙で運用している場合・利用している介護記録ソフトがLIFE未対応である場合

LIFEの画面からデータ入力を行うことで、データ提出を行います。LIFEには、入力したデータを計画書等の様式でPDF出力する機能がありますので、LIFEへのデータ提出を行うと同時に、加算の算定に必要な様式を作成することが可能です。

 

5.LIFE活用におすすめの介護ソフト

LIFE対応の介護ソフトの一例は以下です。

・福祉見聞録(株式会社東経システム)
・ほのぼのNEXT(NDソフトウェア株式会社)
・ケアカルテ(株式会社ケアコネクトジャパン)
・ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)
・ブルーオーシャン(株式会社ブルーオーシャンシステム)

上記の介護記録ソフトへ見守りライフで取得したデータを自動で連携することも可能です。 見守り機器を選択する際も、その点も確認することが必要です。

 

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