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介護士の離職率って本当に高いの?離職防止のためにできる対策をご紹介

介護士の離職率って本当に高いの?離職防止のためにできる対策をご紹介

高齢化に伴い年々介護士の仕事は需要が高まっている一方、介護業界では慢性的な人手不足が課題となっています。

「介護士の仕事は3K(きつい・汚い・危険)」
「介護士は離職率が高い」

このようなイメージを持っている方も多く、他業界と比べても採用が難しいと言われています実際、人材の新規採用や定着に苦戦されている経営者の方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では介護士の離職率と介護士を辞めてしまう理由を解説した後、離職を防ぐために経営者が今から取り組める対策をお伝えしますので、参考にしてみてください。

目次

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介護士の離職率

介護職の離職率は高いというイメージがありますが、実のところ他職種と比べて特別高いというわけではありません。

2021年度の訪問介護員、介護職員の離職率は、14.3%(前年 14.9%)でした。全産業の平均離職率は13.9%で、宿泊業,飲食サービス業が25.6%、生活関連サービス業,娯楽業が22.3%、教育,学習支援業が15.4%となっており、介護職の離職率が極端に高いわけではないことがわかります。
また、介護職の離職率は2007年の21.6%をピークに低下傾向にあり、事業所の取り組み、国、地方自治体の政策などが奏功していると言えます。

しかしながら、年々高まる介護需要に対して供給が追い付かず、慢性的に人材が不足しているため、離職率のさらなる改善が求められます。

参考:厚生労働省「令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について」
厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概要」

 

介護士の離職理由

離職率の改善方法をお伝えする前に、まずは介護士が離職する原因を見ていきましょう。理由は人によって様々ありますが、主な理由は以下の5つです。

1.職場の人間関係に問題がある
2.将来の見込みが立たない
3.収入が少ない
4.人手が足りない
5.身体的負担が大きい

ここからは、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

職場の人間関係に問題がある

介護現場で人間関係の問題が起きやすい原因として、人手不足により介護現場が忙し過ぎることが挙げられます。人はどうしても余裕がなくなると、同僚や部下に対して配慮や気遣いができなくなってしまいます。また、忙しさを理由にスタッフ同士のコミュニケーション不足が起こります。

このような要因が積み重なり人間関係の悪化により、介護士を辞めたいと感じる負のスパイラルが起こっているのです。

将来の見込みが立たない

介護士は体力勝負といわれるだけあり、力のいる仕事です。そのため、歳を取って体力が衰えるとともに、仕事を続けていくことができるか不安を感じるようになります。

また、介護職しか経験のない場合、年齢を重ねるにつれ他業種への転職が難しくなります。介護士としての将来に不安がある場合は、早い段階で別のキャリアを考えることになります。

収入が少ない

介護士の基本給が安く、仕事の内容に見合っていないと社会的に問題となっています。

重労働の割に給料が安いといった不満を持ったり、同世代と比べた時に収入が少ないと感じたりして、転職を考えてしまうのです。介護士としてやりがいを感じていたとしても、給与に反映されないとやる気を失ってしまうでしょう。

介護士は一人当たりの業務量が多いといわれています。休憩が取りにくい、残業が当たり前、過労で体調を崩してしまうなどといった声も聞かれます。

しかしその割に給料が安く、他業種の平均と比べても低い水準です。頑張っていても安月給では、他業種への転職を考えてしまう方も出てきます。賃金が低いことで離職率も高くなっているため、早急に対策が必要といえるでしょう。

人手が足りない

介護業界の人材不足は、何年も前から社会的に問題視されています。さらに高齢化社会が進む日本においては、今後さらなる人材不足が懸念されています。

万年人材不足の環境で働いていると、一人の介護士にのしかかる業務は多く負担がかかるばかりです。

身体的負担が大きい

介護士という職は、お年寄りの入浴介助や体を抱きかかえて移動させるなど、とても体力を使う仕事です。多くの介護士の方が、腰痛や肩こりといった症状を自覚しています。

介護士は感情労働といわれるほど、精神的な面でも感情のコントロールを必要とします。利用者の中には認知症を患った方も多く、無茶な要求をされる場面も多くあります。

また人材不足による長時間労働や、夜勤勤務などどうしても不規則な生活になりがちです。若い内は体力勝負でなんとかなっても、歳を重ねるにつれ無理な働き方がたたり身体を壊してしまいます。

このようなことから身体的負担が大きく、いつまで続けられるのか不安に感じる方も少なくありません。

 

経営者が取り組むべき離職を防止するための対策

冒頭にも述べた通り行政による処遇改善加算などの成果もあり、離職率は低下傾向にあります。しかしながら、今後も需要が高まっていくことが予想されるため、離職率のさらなる改善が必要です。どのような対策を取れば、離職率の改善につながるのでしょうか。

介護士の離職でお悩みの施設経営者の方は、今すぐ取り組める対策をご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

労働環境の改善

労働環境が良くなければ、人を採用しても長続きせず、人材不足を改善できません。適切な休憩時間の確保、有給消化、働きやすい環境作りなど、従業員が働きやすいといった状態を作る必要があります。

勤務中の休憩や、休日をしっかり確保することにより、リフレッシュでき、「仕事を頑張ろう」という気持ちになれます。介護士から労働環境の改善を求める声が上がっている事業所は、早急に対応する必要があるでしょう。

相談窓口を設ける

大手の企業では、従業員の方に向けた相談窓口を設けているところが多くあります。相談窓口では、専門の知識を持つカウンセラーが話を聞いてくれ、解決への手助けをしてくれるのです。このような相談窓口がある企業では、早期に問題を解決することができ、また一人で悩みを抱え込んでしまうことが少ないため、離職率を抑えることが可能です。

一方、相談窓口がない場合、直接上司に相談することになりますが、職場に関する悩みをなかなか打ち明けることが難しく、結果として離職につながってしまうのです。相談窓口を用意できない場合は、外部サービスを利用するなどの代替手段を講じてください。

業務負担の軽減

介護士にかかる業務負担を改善することが、離職率の改善につながります。

しかし、少子高齢化や離職率増加が要因となり、人材不足の解消は難しいのが現実です。そこで高齢者を見守るための、離床センサーやカメラなどからなる「見守りシステム」が役立ちます。

見守りシステムを実際に利用することで、介護士にかかる業務負担が軽減されるだけでなく、利用者の危険予知や事故防止へも役立ちます。

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まとめ

介護士の離職理由と今から取り組める対策についてご紹介しました。現場の介護士は職場の人間関係、仕事のきつさ、労働環境、賃金の問題などさまざまな問題をかかえています。

経営者の皆様は、ここで紹介した離職率を改善するための方法を実践し、介護士が働きやすいと感じる環境と、モチベーションの上がる働き方を提案していきましょう。

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