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見守りシステム導入には通信環境の整備が必須!必要な設備と整備のポイントを解説

【介護業界用語】離床と臥床の違いとは?離床介助とそのプロセスについて解説

介護業界では人材不足が深刻化しており、職員の業務負荷の軽減や、生産性の向上が求められています。業務負荷軽減や、生産性向上を実現するため、近年では見守りシステムを導入する介護施設が増えてきました。

ただ、見守りシステムの導入検討を始めたくても、十分に活用するための通信環境が整っていなかったり、そもそも無かったりと、導入に二の足を踏んでいる施設も多いのではないでしょうか。 本記事では見守りシステムを導入、運用するために必要な通信環境と利用できる補助金について解説します。

見守りシステム導入には通信環境の整備が必須!必要な設備と整備のポイントを解説

1.見守りシステムとは?

「見守りシステムとは、介護施設の入居者が使用するベッドや居室空間などにセンサーやカメラを設置することで、入居者の情報を検知し、介護職員に通知してくれるシステムです。

例えば、離床や起き上がり等の離床前の動作、呼吸数や心拍などのバイタル情報の検知し、通知してくれます。

通知方法はさまざまで、アラームの発動や既存のナースコールとの連携、スタッフルームなどにあるモバイル端末への自動送信などがあります。職員は目や耳で情報を確認できるため、素早く対応ができるのが見守りシステムのポイントです。

複数の利用者を一括で見守ることができるため、転倒・転落事故の防止だけでなく、効率的な巡視が可能になるため少ない人員で業務をまわせるようになります。

「見守りライフ」製品サイトはこちらから



2.見守りシステム導入に必要な設備

見守りシステムはいわゆるICT機器という、ネットワーク通信によって情報の共有や集積を行うシステムです。

見守りシステムの核となる利用者の状態を解析するセンサーは、Wi-Fiによって情報を送り出します。そのため、見守りシステムを運用するうえで、Wi-Fi設備は必要不可欠です。



3.どの程度のWi-Fi環境が必要なのか

一口にWi-Fi環境と言ってもピンからキリまで様々です。簡単な設備であれば家電量販店で販売している無線LAN機器を施設のネットワークに組み込むだけで設置することが可能です。

ただし、家電量販店で販売されている機器の大半は「家庭用」のため、例えばフロア移動によって接続が途切れたり、セキュリティ機能が不十分で情報漏洩のリスクが高くなったりなど、機能・性能が不十分です。

職員の負担軽減や生産性向上といった導入効果を十分に得るには、下記のような環境を整える必要があります。

見守りシステムを運用するうえで必要な環境(例)

①施設内すべてのエリアに安定的につながる無線環境を構築

核となるセンサーはもちろん、見守りシステムを運用するためのスマートフォンなど、移動しながらでも安定的に無線へ接続できる環境が必要です。仮に一部エリアで無線が届かないような状況であれば、せっかく導入した見守りシステムの情報を受けとることができず、十分な効果を発揮することができません。

①ファイアウォールの導入により、強固なセキュリティを実現

見守りシステムで取得できる情報は、利用者自身の個人情報や身体的データなどプライバシーに関わるものになります。そういった情報を施設内外からの脅威から守るため、高度な脅威防御技術と集中管理機能を統合したファイアウォールを導入する必要があります。


無線環境構成のポイントまとめ

・施設内すべてのエリアに安定的につながる無線環境を構築
・ネットワークを分割し、セキュリティ向上および、IPアドレスの枯渇を防止
・ファイアウォールの導入により、強固なセキュリティを実現
・無線LANコントローラーによる一元管理によりトラブル発生時でも直ぐに状況を把握

導入するシステムや、想定しているWi-Fiの活用についてしっかり検討したうえで、どの程度の設備が必要なのかを調査し、最適な環境を構築することが大切です。



4.Wi-Fi整備に利用できる補助金について

ここまで見守りシステムの導入に必要な環境についてお伝えしてきましたが、無線環境を整えるとなると高額な費用がかかります。予算的に厳しい場合は、ぜひ補助金の活用をご検討ください。

介護施設の無線整備に利用できる補助金は以下の通りです。補助金の申請受付は自治体ごとに行われ、申請時期や条件、補助額などは自治体によって異なります。

① 見守り支援機器及び通信環境の一体的整備事業費補助/p>

見守り支援機器を効果的に使用するために必要な通信環境整備の費用を補助
上限:1,500万円(補助率1/2)

② 大規模修繕に伴う介護ロボット・ICTの導入支援事業

介護施設等の大規模修繕の際にあわせて行う介護ロボット・ICTの導入支援事業
上限:一定員あたり42万円



5.まとめ

まずは現状をしっかり調査し、どの程度のWi-Fi環境を必要としているかを把握したうえで環境を整備し、見守りシステムの導入準備をしましょう。

トーテックアメニティでは、見守りシステムだけでなく導入に必要なWi-Fi環境整備やナースコール、インカムなどトータル的に提供しています。その上で、様々な情報システム構築で培った幅広いノウハウをベースに、システムコンサルティングからシステム設計・開発、長期的なシステム運用・サポートにいたるまでお客様にとって最適なソリューションをご提供いたします。

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