８０台全床導入に踏み切る
職員の負担軽減と入居者の安全安心に照準

エバーグリーンハイツ室蘭では、介護業務の効率化および職員の負担軽減という目的のもと、トーテックアメニティの「見守りライフ」を80台全床導入しました。

機器選定に際し、検知できる動作の種類が多く、検知速度・精度に優れ、且つ、検知した情報を介護ソフト「ほのぼのＮＥＸＴ」に自動転記できることから、業務の効率化が図れると思い、導入機器は「見守りライフ」一択でした。また、職員の負担軽減を見据えた際、部分的な導入では効果が薄いと考え、全床導入に踏み切りました。

導入から数ヶ月経った現在、２つ効果を実感しつつあります。

まず１つ目は、死角に位置する居室の入居者の動きを把握できるようになったことです。
施設の形状が横長で、フロア中央のサービスステーションからフロア端の居室まで距離があるため、フロア端の居室からは物音すら聞こえず、これまでは完全な死角となり職員は常に不安を感じていました。
見守りライフを導入したことでベッド上の入居者の動きが「見える化」され、死角が補えるようになり職員の不安感を払拭することができました。
また、入居者の転倒転落防止はもちろん、入居者がトイレに行くタイミングの把握等にも活用できるため、介護現場のリスクマネジメントに役立っています。

２つ目は訪室回数の減少です。
これまでは個別に使用していた床マットセンサーやクリップセンサーが鳴ったらまず訪室し、ケアの要否を判断していました。現在はタブレットやパソコン画面上で、複数の入居者の状態をリアルタイムで一括見守りできるため、アラートがなった際、まずタブレット画面上で入居者の状態を見てからケアの要否を判断できるようになりました。
これにより、不要な訪室を減らすことで巡視の効率化を図っています。職員の負担軽減はもちろん、過剰な接触が減り、入居者の安眠やプライバシー配慮にも繋がっています。

まずは、見守りライフを最大限活用できるよう現場職員に浸透させることが目標です。
そのうえで、見守りライフから取得できる生活リズムデータを活用し、個別の体位交換スケジュールの作成や、体位交換が適切に実施されているかの管理も行っていきたいと考えています。
また、介護ソフト連携により記録・転記の手間を省き、個別ケア時間の確保にも繋げていきたいです。

介護・看護の視点からだけではなく、リハ専門職の視点からも入居者の日々の生活パターンを把握し日常行動の拡大促し、またリハプログラムのPDCAに活用できればと考えています。