生活リズムグラフを活用して、 エビデンスに基づく介護へ
社会福祉法人ひふみ会 特別養護老人ホーム親光・とわの郷・さざんかの郷 様
お話しを伺った方
社会福祉法人ひふみ会 特別養護老人ホーム親光
介護事業部長 山﨑様(左) 介護課係長 本間様(右)
導入前の課題
- 転倒・転落事故を確実に低減させたい。
- 現場スタッフの夜間帯の精神的に負担(不安感等)を軽減させたい。
- エビデンスに基づく個別ケアを実現したい。
選んだ理由
- 介護ソフト「福祉見聞録(株式会社東経システム)」と連携できるため。
- ベッド上で入居者の体重測定ができるため。
- 反応速度がはやく、転倒・転落事故を確実に低減できると確信したため。
期待する効果
今後の展望
- 看取りの入居者にバイタルセンサーを活用することで、職員の不安感による頻繁な訪室が減り、適切なタイミングでケアが実現できる。
- データを「24Hシート&サポートマニュアル」に反映することで、入居者一人ひとりに合わせたサービスの提供を実現できる。
導入のきっかけ
生活リズムの把握と反応速度や体重測定機能が優れていることに惹かれ即決で導入
当施設では「質の高い介護の提供」を志しています。
質の高い介護とは、入居者のその人らしい暮らしを介護に関わる専門性の高い職員同士で支えることです。そのためには、エビデンスに基づく個別ケアが必須という結論に至りました。
そこで、入居者の生活リズムの把握ができる見守り機器を探していたところ、現在使用している介護ソフト「福祉見聞録(株式会社東経システム)」と連携できるトーテックアメニティの「見守りライフ」と出会いました。各施設でデモを行ったところ、「見守りライフ」は入居者の生活リズムの把握ができるだけでなく、反応速度や体重測定機能においても優れていることが分かり、導入をその場で決定しました。
期待する効果
不安による頻繁な訪室を減らし、適切なタイミングでのケアを実現したい
現在、導入から2か月が経過しました。まさに今、エビデンスに基づく個別ケア実現のため、入居者の生活リズムデータを蓄積している時期です。
今後は蓄積したデータを入居者ごとのケア方法である「24Hシート&サポートマニュアル」に反映し、一人ひとりの入居者に合わせたサービス提供を実現していきます。
例えば、「見守りライフ」の睡眠深度(浅い/深い)が分かる機能を活用し、深い睡眠時ではなく、浅い睡眠時に体位変換等をすることで入居者の睡眠を妨げないケアが実現できると考えています。
また、導入2か月で実感している効果もあります。
従来、入居者の最期が近づいたと考えられる際、スタッフは不安感から頻繁な訪室をしていましたが、バイタルセンサーを取り付けたことで、息を引き取られた際に、時間を置かずに気が付くことができました。
今後、見守りライフを活用することで、適切なタイミングで訪室し、ケアができるようになると確信しています。
今後の展望
機械アレルギーを克服し、エビデンスに基づく個別ケアの実現へ
介護スタッフは「システム」や「機器」を苦手と思う方が少なくありません。そういった中で、いかにスタッフにセンサーの活用方法を浸透させるかが重要になります。
ひふみ会では2023年度に法人の目標として「見守りライフ」を使いこなすことを掲げています。そのためにトーテックアメニティと連携し、センサー自体や蓄積されるデータの活用方法などのレクチャーを受けているところです。
最終的には、個別ケアを遂行し、理念である「入居者のその人らしい暮らし」の実現を目指していきます。