根拠あるデータにより利用者様の状態を把握し、
訪室回数の削減と職員の負担軽減を実現
社会福祉法人鵡川慶寿会 特別養護老人ホーム 鵡川慶寿苑 様
お話を伺った方
社会福祉法人鵡川慶寿会 特別養護老人ホーム 鵡川慶寿苑
業務係長生活相談員 日野様
導入前の課題
- 看取りの利用者様の状態を家族や病院に説明する際に、根拠となるバイタルデータを取得したい
- 職員が頻繁に訪室し看取りの利用者様の状態を確認しても、息を引き取る瞬間の立ち会いは困難
- 職員が心配するあまり、看取りの利用者様の居室に頻繁に訪室していた
導入効果
- 導入後2カ月で訪室回数の減少や事故防止の効果を実感
- 訪室せずに利用者様の状態を把握できるため、職員の負担が軽減した
- ラグのないアラート通知により、転倒リスクの高い利用者様の対応が迅速にできるようになった
機器選定のポイント
- 介護職員主体で機器の評価・選定を行うことで、抵抗感なくスムーズな導入を実現
導入前の課題
バイタル測定が可能な見守り機器を求めて
見守り機器の選定を始めたきっかけは、看取りの利用者様の状態をご家族や病院に説明する際に、その根拠となるバイタルデータを取得したいと考えたことでした。
全国の施設に共通する課題として、夜間は少ない人数で見守りを行っており、日中に比べ職員の目が行き届かない場面があります。
職員が頻繁に訪室し利用者様の状態を確認していても、息を引き取る瞬間には立ち会えないことが課題となっていました。
また、職員が看取りの利用者様を過度に心配するあまり、居室に頻繁に訪室することも課題となっていました。
定期巡回は2時間に1回実施していますが、看取りの利用者様の状態によっては10分に1回の頻度で職員が訪室することもありました。
導入効果
検知が速く、通知にラグがないため事故防止に役立つ
見守りライフの導入を決定するまで、様々な見守り機器を試用しました。
中でも見守りライフは、ベッド脚の4点に荷重センサーを設置するタイプのため、迅速かつラグのない通知が現場職員からも高い評価を得ていました。
導入後2カ月で、訪室回数の減少や事故防止の効果を実感しています。特に夜勤職員は見守りライフを活用することで、居室に行かずとも利用者様の状態を把握できるようになり、訪室回数が減少し職員の負担が軽減されました。また、ラグのないアラート通知と画面での状態確認により、転倒リスクの高い利用者様がベッドから自力で降りてしまう前に職員が駆けつけられる様になりました。
さらに、事故防止だけでなく万が一の事態が発生した場合でも、見守りライフが取得したデータにより職員を守ることができます。リアルタイムでのデータ取得により、いつ、何が起きたのかを確認できることが大変ありがたいです。
機器選定のポイント
介護職員主体で機器選定することが大事
実は初めに見守り機器の導入検討を提案したのは事務部門の職員でした。
本来ならば介護職員からの提案が理想的なのかもしれませんが、事務職員がきっかけを作り、介護職員が主体となって機器の評価・選定を行ったことで、職員全員が抵抗感を持つことなくスムーズな導入が実現しました。
目的としていた根拠に基づく見守りが実現し、現場を預かる介護職員からも一定の評価を得ています。今後は全職員が見守りライフを使いこなし、データから利用者様の変化に気づき、先回りの介護ができるように取り組んでいきたいと考えています。