センサー・カメラ・スマートフォンの3点セットで実現する
転倒・転落事故の防止と効果的な事故検証
医療法人立星会 介護老人保健施設甲府南ライフケアセンター 様
お話を伺った方
医療法人立星会 介護老人保健施設甲府南ライフケアセンター
左:宮川主任
右:五味事務長
導入前の課題・背景
- 職員が4階建ての3つの異なるフロアに分かれて従事しており、環境的に生産性の向上が難しかった。
- 夜間帯は各階に介護職員が1名のみの配置のため、職員に大きな負担がかかっていた。
- 床マットセンサーでは、職員が急いで駆けつけても転倒・転落事故が発生することがあった。
見守りライフへの期待
- 職員の負担を軽減することで生産性を向上させ、利用者様へのケアの質を向上したい。
- 転倒・転落事故を未然に防ぎ、万が一事故が発生した際には早期発見や事故の検証を実施したい。
- 利用者様への過剰な訪室を避ながら、効果的なケアを実現したい。
導入効果
- 映像から転倒リスクを正確に把握でき、適切なタイミングでの声掛けや対策方法の立案に役立った。
職員の負担軽減によるケアの質向上と転倒・転落事故の防止
当施設は4階建てのため、職員が3つの異なるフロアに分かれて従事しており、環境的に生産性の向上が難しいという課題を感じていました。特に夜間帯は各階に介護職員が1名の配置となるため、職員に大きな負担がかかっていました。
これらの課題を解消し、職員の精神的・身体的な負担軽減を図ることを目的に見守りライフの導入を決めました。職員の負担を軽減することで、生産性の向上、ひいては利用者様へのケアの質向上にもつながると期待しています。
また、利用者様の安心・安全を守るために、転倒・転落事故を防止することも導入目的の1つです。これまで使用していた床マットセンサーは、利用者様が床に足をつけたタイミングでの通知となります。そのため、職員が急いで駆けつけたとしても間に合わず、転倒事故が発生することがありました。見守りライフの導入により、事故を未然に防ぎ、万が一事故が発生したとしても早期発見や事故の検証が可能になることを期待しています。
3点セットで訪室の優先順位を判断
当施設は、見守りシステムには「センサー・カメラ・スマートフォン」の3点セットが必要不可欠だと考えています。 職員1名で全ての通知に対応しなければならない夜間帯は、センサーからの通知が重なると順番に対応する必要があるためとても大変です。3点セットがあれば、利用者様の動きが即座に職員のスマートフォンに通知されるため、職員は居室の状況を映像で確認した上で、緊急度の高い順に対応が可能です。
いくつかの見守りシステムを比較検討した中でも、見守りライフはベッド脚に設置した荷重センサーがベッド上の利用者様の状態を検知するため、検知の速度・精度が高いと感じました。 この検知速度・精度が転倒・転落事故の防止を目的としている当施設のニーズを満たしていたため、全床への導入を決めました。
映像による事故検証で、利用者様に寄り添ったケアを実現
転倒歴の多い利用者様に見守りライフとカメラを設置したところ、職員の想定とは異なる状況で転倒していることが判明しました。 映像から転倒時の状況を正確に把握できたことで、据置式手すりを居室に設置したり、適切なタイミングで職員が声掛けを行ったりするなど、具体的な対策を講じることができました。
このように、3点セットを活用することで利用者様に寄り添ったケアが可能となり、転倒・転落事故の防止にもつながります。また、介入の難しい利用者様に対しては、職員による過剰な訪室を避けることができます。 カメラ映像と生活リズムグラフを活用することで、今まで以上に一人ひとりに寄り添った効率的かつ効果的なケアが実現できると期待しています。
※本記事は、運用開始直後の取材に基づいた内容です。