個々の入眠状況を把握し、一人ひとりに合わせた柔軟なケアへ
社会福祉法人広島県同胞援護財団 可部南静養園アシステ 様
お話を伺った方
社会福祉法人 広島県同胞援護財団 可部南静養園アシステ
左:副施設長 萱原 様
右:主任 堤 様
導入の決め手
- 法人の機器選定の要件の1つに「サーバーを新規で設置する必要がないクラウドタイプの見守りシステム」があり、見守りライフがその要件を満たしていた。
- 業務効率化による職員の負担軽減だけでなく、利用者様の転倒・転落事故防止に役立つと感じた。
導入効果
- リアルタイムで利用者様の状態を確認して訪室の必要性を判断できるため、職員の訪室回数が減少。
- カメラの録画機能により事故発生時に詳細な事故検証が可能となったため、効果的な再発防止策を立てられるようになった。
今後の展望
- データを分析して入眠状況を把握することで、一人ひとりの生活リズムに合わせたケアを提供していく。
導入前の決め手
業務効率化だけでなく、利用者様の転倒・転落事故に役立つ見守りシステムを求めて
可部南静養園アシステは2023年秋の移転に際し、業務の効率化と利用者様・職員双方の負担軽減のために見守りライフを89台導入しました。サーバーを新規で設置する必要がないクラウドタイプの見守りシステムであることが、法人の導入要件の1つとなっていたため、様々な見守りシステムが集まる展示会「CareTEX福岡」に足を運び比較検討を行いました。
見守りライフは動作の検知速度が他の製品に比べて非常に速かったこともあり、業務の効率化だけではなく利用者様の転倒・転落事故防止のための離床センサーとしても役立つと考え導入を決定しました。
導入効果
居室への訪室回数が徐々に減少し、職員の負担軽減を実感
見守りライフを導入する前はセンサーマットを使用して利用者様の見守りを行っていました。当時はセンサーからの通知があれば必ず職員が訪室し、利用者様の様子を確認していました。
見守りライフを導入してからは、ベッド上の利用者様の状態を離れた場所からでもリアルタイムに確認できるようになったため、訪室前にその必要性を判断することが可能になりました。さらに、転倒リスクの高い利用者様にはカメラ機能も活用し、カメラの映像を確認してから訪室するべきか否かを判断しています。 職員が他の利用者様の対応をしている最中に見守りライフか通知があった場合、すぐに訪室することが難しい場合もあるため、スマートフォンですぐに状態を確認できるのはとても便利だと感じています。センサーマットを使用していた頃と比べると、居室への訪室回数は徐々に減少しており、職員の負担が軽減しました。事故検証にも役立つ 「見守りライフ」
ベッドからの転倒・転落事故が発生した際の検証 にも見守りライフを活用しています。事故が起きた際、これまでは転倒している利用者様を発見した時間しか把握できませんでした。 見守りライフを導入したことで、 利用者様のベッド上での動作や離床のタイミングが記録されるようになったため、事故が発生した時間を推測できるようになりました。その結果、以前より詳細な事故検証が可能になり、効果的な再発防止策を立てられるようになりました。
今後の展望
利用者様の入眠状況を把握し、巡回を柔軟に対応できる体制に
見守りライフの導入から4カ月が経過し、職員にもだいぶ定着してきました。しかしながら、離床センサーとしての活用がメインになっていて、まだまだ活用しきれていない機能やデータがあると感じています。次のステップとしては、まだ活用できていない機能やデータを積極的に活用し、職員が先回りして動けるように現場に定着させていきたいと考えています。
最終的には取得したデータを分析して、一人ひとりの入眠状況に合わせた巡回の実施を目標にしています。できる限り利用者様の眠りを妨げず、起きている時間に職員がケアを行うことで、より質の高いケアを提供していきたいです。