利用者の安全と生活の質向上を目指して

社会福祉法人 慶生会 複合老人福祉施設 瑞光苑 様

お話しを伺った方
社会福祉法人 慶生会
複合老人福祉施設 瑞光苑
長谷川施設長
見守りライフとの出会い
当施設では以前、起き上がりを把握したい方には背面センサを、端座位を把握したい方には足元に敷くマットセンサを、場合によっては両方を組み合わせるなど複数のセンサを使用してリスク管理を行っていました。しかし転倒転落事故の件数が思うように減少せず、いつどのように事故が発生してしまったのか明確な原因が特定できない状況が続いていました。職員の「転倒転落事故を減らしたい」という意欲は非常に高く、ケアの質を高めたいという考えもあったため、何か良い製品はないかと探していたところ、同法人の特別養護老人ホームより『見守りライフ』の紹介を受けました。
実際にデモ機をお借りし他の製品と比較したところ、動き出し・起き上がり・端座位といった利用者様の体動を細かく検知できるため複数のセンサを併用する必要がなく、施設で使用しているナースコールと連携できる点に魅力を感じました。何より、センサの誤報や通知のタイムラグがほとんどなく、転倒転落事故の減少が実現できるだろうと明確に想定できたことが決め手となり、55台の導入に至りました。

直感的でわかりやすい操作
デモの段階からトーテックさんにしっかりと操作説明をしていただけたこともあり、非常にスムーズに運用を開始できました。施設としてもこうしたIT活用へ意欲の高いスタッフを見守りライフの担当とし、そこから施設全体へ使い方を周知するようにしたため、見守りライフはすぐに現場に馴染んでいたように思います。操作についても直感的に使えるためわかりにくいところはなく、設置後はスタッフが求めているタイミングで反応があるため新しい仕組みへの抵抗感もありませんでした。
他の利用者様へセンサを移動させた際に「再設定の方法がわからない」といった事はありましたが、こうした疑問点に対する担当営業のレスポンスは早く丁寧なサポートもあったため、運用していく上で困ったことはほとんどないですね。

安全の確保とさらなるケアの質向上に向けて
当初期待していた通り、“動き出し”や“起き上がり”といった離床前の動きが通知されるようになったことから転倒事故が大幅に減少し、離床センサとして非常に効果があったと実感しています。通知するタイミングは利用者様ごとに設定できるため、優先度の高い方からケアできるようになり安全の質が高まっています。
また、見守りライフで取得した生活リズムなどのデータを活用しながら、どのような生活スタイルなのか、どれくらいの頻度でセンサから通知があるのかといった傾向が見える化できるようになりました。以前から課題であった転倒事故発生の原因究明についても、生活リズムグラフから事故前後の利用者様の動きを確認して対応策を絞り、個々に合わせた対応が取れるようになっています。見守りシステムを活用することで安全の質が高まり、スタッフにも精神的・時間的な余裕が生まれ利用者様と関わる時間が増えたことも相乗効果ですね。導入から1年が経過しましたが、最近では心拍呼吸数や体重のバイタルデータにも着目しており、今後は見守りライフを健康管理にも活用していきたいと考えています。

理想の介護の実現に向けて
利用者様が施設の中で安全に苦痛なく過ごすというのは当たり前の権利であり、それを担保しなければなりません。今後も「安全で苦痛のない生活」を保障し、さらにその質を高めていく必要があると考えています。当施設では看取りケアも行っていますので、将来的には見守りライフをはじめとする機器を使いながら、医療的な根拠を持った見守りを実現できればと考えています。

画像提供:瑞光苑様
見守りライフへの今後の期待
介護する側であるスタッフの負荷軽減・処遇改善も重要な課題と捉え、フロア全床導入による業務負荷削減効果検証など色々な取り組みを行ってきました。今後は、スタッフの判断をアシストするため、利用者様の行動パターンを解析し、アラート通知のタイミングを細かく制御できる仕組みであったり、事務作業を削減するため色々な機器・システムと連携する事ができるようになったりすると良いなと感じます。また、カメラと連携できると、事故発生時の原因もより高い精度で究明できるのではないかとも思っています。
担当者より

見守りライフに対して非常に高い評価をいただきありがとうございます。
また、弊社の対応に対しても良い評価をいただき感謝申し上げます。
今後も離床センサとしての強みを最大限に活かしつつ、頂戴した様々なご意見について、改良を重ね、入居者様・スタッフ様を支援できるサービスを提供してまいります。
トーテックアメニティ株式会社
ネットワークソリューション事業部 見守りライフ推進室 堀