訪室の判断をスマホで完結! 見守りライフで職員の負担軽減
一般財団法人脳神経疾患研究所 介護老人保健施設リハビリ南東北福島 様

お話を伺った方
一般財団法人脳神経疾患研究所
介護老人保健施設リハビリ南東北福島
事務次長 戸田様
導入前の課題
- コール対応が多く、職員の負担も大きいため、限られた職員数での対応に限界を感じていた
- マット式センサーを使用していたが、電源の入れ忘れや、コールが重なった際の対応に課題があった
導入効果
- スマホで利用者様の状態を確認でき、不要な訪室が減った
- カメラ映像で状況を把握し、ヒヤリハットの分析や指導に活用できた
- 優先順位を判断して対応できるようになり、職員の負担が軽くなった
今後の展望
- データを分析し、ケアプランに反映させることで、より質の高いケアの実現を目指す
- 排尿センサーの導入やWi-Fiインカムへの切り替えなど、段階的に整備を行う
導入前の課題
限られた人員での ケアを支えるICT化
当施設は、要介護1~5までの幅広い利用者様が入所されており、認知症の方、車いすをご利用の方、寝たきりの方など、さまざまな状態の方が生活されている介護老人保健施設です。
夜間帯は各階に介護職員が1名の配置となるため、コール対応が頻発すると職員の負担が大きく、限られた人員では十分な対応が難しい状況でした。見守りライフ導入以前はマット式センサーを使用していましたが、電源の入れ忘れや、コールが重なった際の対応優先順位の判断などに課題を感じていました。 これらの課題を解決するため、検知速度と精度が高く、グループ施設での導入実績もある見守りライフを導入することにしました。
導入効果
カメラ映像と センサーによる訪室判断
見守りライフの導入により、スマートフォンやパソコンを使って、施設内のどこにいても利用者様の状態を確認できるようになりました。以前はコールが鳴るたびに訪室していましたが、現在ではカメラ映像やセンサーからの通知を確認することで訪室の必要性を判断できるようになり、訪室回数が減少しています。 また、利用者様が離床されたのか、寝返りを打っただけなのかを画面上で把握できるため、不要な介入を避けることもできています。
特に夜間帯においては、利用者様の安眠を妨げることなく、適切な距離感での見守りが可能になりました。複数のコールが同時に発生した場合でも、カメラ映像で利用者様の状態を確認し、優先順位を判断した上で対応できています。 職員からは「訪室回数が減って、心身共に楽になった」といった声も上がっており、職員の負担の軽減と業務効率の向上を実感しています。

ヒヤリハットの分析で 事故を未然に防止
カメラ映像は、ヒヤリハットの分析や介助方法の統一にも役立っています。映像から利用者様の状況や適切な介助方法を確認できるため、職員への指導や職員間のケアの質の統一につなげることができています。
職員の介助方法の違いによって利用者様が不穏になった事例では、実際にカメラ映像から原因を特定し、申し送りや職員への適切な指導を行うことができました。 ベッドサイドでの事故件数も減少しており、カメラ映像の活用が事故防止にも寄与していると実感しています。
今後の展望
データ活用による 質の高いケアの実現へ
今後は、見守りライフが取得した各利用者様の睡眠状況や体重変動などのデータを分析し、各々のケアプランに反映させることで、より質の高いケアの実現を目指しています。 蓄積されたデータの活用により、予防的な支援が可能になることも期待しています。
また、見守りライフに加えて、排尿センサーの導入やWi-Fiインカムへの切り替えなど、段階的に設備を整えていく方針です。
こうした取り組みを通じて、より質の高いケアと業務効率の向上を両立させていきたいと考えています。